2022年12月14日水曜日

試合中に隣のボールが入って来たら即中断?

 昔のルールブックには、競技エリア内に隣の競技中のボールが
入ってきたら直ちに中断しなければならないと書かれてあった
記憶があります。
審判されている方がこのルールを当たり前のように適用する場面に
良く遭遇するので、モノ申します。

まずは競技エリアとは(ルールブックによると)
2.2.3.1 競技領域は、長さ14m、幅7m以上の長方形で、高さ5m以上なければならない。
        しかし四隅は、長さ1.5m以下のフェンスで斜めに囲むことができる。
2.2.3.3 競技領域は、隣接の競技領域と観戦席から、高さ約75cmまたは50cm
    の均一な濃色の「フェンス」で区切られていなければならない。
長さ14m、幅7m 以上の長方形をフェンスで囲まれたのが競技エリアです。
通常の試合スペースで考えればフェンス無しの状態で14m×7mの空間と言えば
卓球台が2台入り、競技者が4名とボールが常に2個存在しているようなものです。
これは公式ルールに従えば常にレットの状態で我々はプレーしているとお考え下さい。
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次に、隣のコートからボールが入った場合です。
1.9.1.3 競技者の制御しがたい原因によって競技条件が乱され、サービスまたは
    リターンを行うことができなかったり、あるいは基本ルールに従うこと
    ができなかったりした場合。
1.9.2.4 ラリーの結果に影響が及ぶほどに競技条件が乱された場合。
先ほどの競技エリアが作られていない状況下の試合で
ボールが隣のコートから入って来た事が
「ラリーの結果に影響が及ぶほどに競技条件が乱された」
と言えるのか? という事です。
申し訳ありませんが、隣からボールが入って足元を転がる事を前提で
試合をしている私たちには、その程度の事でラリーの中断やラリー結果を無しに
される事の方が大きなダメージを受けます。
審判される場合にはプレーにどの程度支障があるのか判断して頂きたいと存じます。
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番外編 部外者がタイム!?
1.9.1.4 競技が主審または副審によって中断された場合。
隣のコート方が勝手にタイムと言いながらラリーに割り込んで来る方がいますが
中断する権限があるのは競技中の主審と副審のみです。
プレー中や審判をしていて一番迷惑な行為と思って下さい。

2022年12月1日木曜日

ダブルス時のサービスのセーフライン

 ダブルスのサービスは台の右半分を使ってクロスにサービスを出すわけですが
台の中心線となるセンターラインの外にバウンドするとミスとなります。
では、センターラインのどこまでが有効なのかを知らない方が多いようなので
投稿致します。

球体であるボールの端っこがセンターライン上であればセーフです。

サイドラインではエッジがセーフのように、センターラインでもエッジと
同等の判定がなされます。
但し、この判定はギリギリであればあるほど難しいと言えます。

サッカーワールドカップ
スペイン戦での日本のアシストがラインを割ったかどうかの
判定の写真をみて思い出しました。