2023年2月17日金曜日

冷却(コールド)スプレーは使用しても意味は無い。

2023年1月21日 
試合中に膝が伸びきった状態で着地と蹴りを行う事となり
その瞬間に痛みが走りました。
最初は状況的アキレス腱かと思っていましたが、痛みは膝の裏側の方でした。
試合終了後、冷却スプレーで患部を冷やしたところ直径10cm以上の凍傷となり
肉離れよりも凍傷の治療を優先する事となりました。 そのお話です。
 
冷却スプレー数時間後の写真
(右足の赤い部分は肉離れの内出血ではなかったようです)


翌日の朝、アイシングを取ると水ぶくれができていました。

この水ぶくれは破れると感染症を引き起こす可能性がありますので
破らずに保護するようにして下さい。
と、いっても凍傷と知らずに絆創膏やガーゼ等を取り除く時に張り付いて
水ぶくれの皮を剥いでしまうケースもあると思います。
そんな状態の写真があるのが コレ です。(閲覧注意)

自力で治そうと3日は水泡を破らずに保持しましたが
さすがに水が溜まりすぎて病院に行くことに。

治療法は皮はそのままで中の水のみを外に出して軟膏を塗り絆創膏と包帯で
患部を固定する方法で3週間の通院、その間は濡らして感染症を
起こさないようにと運動は勿論、お風呂にも入れませんでした。

約3週間後(2/10)水泡の中(既に水は無いが)の新しい皮膚が出来上がったのを
見計らって表面の皮を剥ぎ、軟膏と絆創膏になりお風呂にも入って良くなりましたが
まだ皮膚は弱い状態なので、衣類などで擦れないようにとの注意あり。

表面の皮を剥いだ状態がこれです。

2/15 
軟膏のみになり、普通に湯船に浸かれるようになり
2/19
軟膏も不要となり4週間にも及ぶ治療は終了。

2023/2/20
こんな状態ですが2~3か月で火傷跡は残らず治るそうです。

今回の肉離れでは1~2週間で治った怪我も、凍傷になると
3週間以上運動が出来なくなります。

コールドスプレーには、霧状で肌に直接吹きかけるタイプ
タオルやサポーターの上に吹きかけるタイプの2種類があります。
使用上の注意をよく読んで使用する分には問題はないとは思いますが
コールドスプレーは表面を冷やすだけで意味はないようですので
このような事故が起きないようにする為には最初から使用しない方が
良いのではないかと思うのです。

不幸なプレーヤーを作らないためにこのブログを送ります。

効果のない怪我した時のコールドスプレー  表面を冷やすだけ

 アイシングの作り方   袋に氷と水を入れるのかと思ってました。

余談ですが、スポーツ保険の対応。
何をどうして怪我をしたと説明が出来るのであれば保険は出ますが
このような間接的な怪我では保険は出ないとの事でした。